アイドルは麻薬? 〜 Popn' アイドル02

久しぶりの東京遠征。
POP’nアイドル@ももクロ 夏菜子ちゃん生誕以来の Zepp Tokyo



当日 バニビ・Negiccoさくら学院・BABYMETAL・ぱすぽ☆Berryz工房を順番に再生しながら新幹線で東京へ。自分でもよく分からない興奮状態になって新幹線の中で暴れそうになったのは久しぶりのこと。こういう時はたいてい Suica失くしたり(初めて間近でももクロ見た時)小銭ばらまいたり(ホームである大阪でエビ中ちゃん見た時)気づいたらかばん一個なかったり(連日ももクロに会いに行った帰り)するので本当にあぶない。

サイリウムありの圧縮オルスタはもっとも苦手な現場ながら、入ってみると意外とスペースあってステージにそこまで近くないし端っこだけど、わりと居心地のよさそうなところを見つけたので待機。
会場を見渡してみると、客席やや前方真ん中あたりには Negicco サイリウムが\にょきにょき/っと生えてて「おーい!」なんて仲間を呼ぶ声が聞こえてきて、大阪での楽しくアットホームな Negicco現場を思い出した。なんだかんだで BABYMETAL Tの人が多いなとか、それより何より男性も女性も Berryz工房を見に来た人が多い印象だった。
そういう私も Berryz工房をこんなカタチで見る機会もあんまりないかなと思って、わざわざ遠征してきたワケだけど。

トップバッターは予想通りの BABYMETAL。
ド・キ・ド・キ☆モーニング 』で両手をあげた瞬間、右肩をグキッといわしてしまった。ライブ前にはストレッチ必須。
前から知ってたけど、久しぶりに見た すず香ちゃんがかっこよすぎて見とれてしまった。最後汗びしゃになってたね(汗びしゃかっこいいアイドルが好き)。
一応ライブ全体が 4時間あること考えて体力温存…と思ってたけど、もうなんだかよく分からなくなって楽しい気分だけが勝ってヘドバンしてメガネ飛ばすとこでした。あぶないあぶない©福田和子。

北欧の風にのってバニラビーンズが登場。
楽曲はずっと聴いてたから忘れてたけど、いろいろタイミングが合わなくてこれまで見られなかったバニビ。楽曲の心地よさとはまた別の MCのおもしろさが今回の発見だった。自分たちの持ち時間では「わたしたちシンデレラタイムとかないので」と笑いを取り、合間合間で盛り下げないようにしながらも興奮している客席に少し落ち着くよう促す MC回しはさすが大人の余裕だった。

ブルーのワンピースでニコニコしながら現れた Negicco
「今日わたしたちを初めて見る方ー?」の問いかけに会場にいたかなり多くの人が手をあげてたように思ったけれど、Negiccoが歌い踊っている間はそんなこと感じさせないくらいの盛り上がり。相変わらずのちょっと狂気じみた(褒めてます)キレッキレのダンスとまっすぐな歌声が会場を包み込み、案の定『圧倒的なスタイル』でかなりグッときた。
MC中もやたらと愛想を振りまく 3人の弾けるような笑顔、「今日会いに来てよかった!」って思わせてくれるキラキラがいっぱい出てたよ。
バニビが登場してからの MCでも、ずっと会場に手を振り続ける 3人は大舞台に緊張して少しソワソワしているようでもあったけど、心から楽しんでるのが分かるから見ている人の顔も自然とゆるんでた。

まるでコロコロと転がるように飛び出してきた さくら学院
転入生が入ってからは初めて見るステージ。さ学を見てると、力強さとかわいさって一緒になるとこんな風に見えるんだなっていつも思う。もっとお遊戯っぽいのを想像してたのに、歌も踊りもかっこよくて初めて見たときはすごい衝撃受けたものです。初見ではどうしても歌ってる子や中心にいる子にばかり目が行ってしまったので、今回はできるだけ全体像を見ようと意識。分かってたことだけど改めて「なんてかわいいフリなんだろう!」とキュンキュンしたよ。
のんびりと自己紹介をはじめてなんだかハラハラしたけれど、時間配分は全グループ一緒というワケではなかったみたいで少し安心。すず香ちゃんが「今年は大好きなかき氷、これまでの最高記録5個の倍、10個完食したい!」と言うのを聞いて「ええぇ〜お腹こわしちゃうよぉ〜」と思わずひとりごちてしまったよ。「アイドル見てると同じ年齢くらいの気持ちになっちゃう」現象出ました。
さ学については正直言うと全員の顔と名前が一致していなくて、ちょっとアレすれば一致させられるんだけどまだしてない。もう少しこの感じでもんやりと全体を楽しむ時間があってもいいかなと思ってる。

今回の出演陣が発表されたときから、きっとどこよりも気合い入ってるだろうなーと想像してた ぱすぽ☆は、新曲『Next Flight』のピンク衣装で登場。2曲歌ってMC、そこから10曲連続! 昨年末の Zepp Osakaで 7曲連続(だっけ?)やってくれたときの記憶が蘇る。けど、それをさらに超える10曲連続とか! 後半まこっちゃん白目、みんなの荒い息がハァハァとマイクを通して聴こえてくる。荒削りだけど力いっぱい踊って歌うのを見てると自然とこっちも力がこもった。
この少し荒削りで、気迫たっぷりの荒々しい感じが ぱすぽ☆のおもしろさなんだろうな。
Berryz工房に残しておこうと思った体力を、またここでも大幅消費。

待ちに待った Berryz工房
贔屓目なのは分かっているけど一気にステージが狭く感じて、7人が近く感じた。こんな風に近くで Berryz工房見れることもそう多くないだろうなーなどと思ったり。先日のツアー ベリーズステーションのOPと同じ『世の中薔薇色』でスタート。『愛のアルバム8』からはこの曲がセットリストに入ってくるだろうなと思っていたので見事ビンゴ。

1. 世の中薔薇色(『愛のアルバム8』収録)
「お茶目」で「楽しい」Berryz工房を体現するオープニング。「賑やか」でメンバー同士がきゃいきゃいじゃれ合うのも見れるし、曲を知らなくても一緒にできるカンタンな掛け声と手拍子で盛り上がった。1人ずつにちゃんと歌うパートがあって、くるくると入れ替わり立ち代り1人ずつ出てくるのでグループ紹介的にも分かりやすい。

2. 友情 純情 oh 青春(『ハピネス〜幸福歓迎!〜』B面、『第②成長記』収録)
聴けたらうれしいけどやってくれないだろうと思ってた曲。「かっこよく」て「力強い」曲をかわいい子たちが歌ってるってだけで楽しくなるね。一気に会場を盛り上げにかかった感じ。

MC で自己紹介。
りしゃこがさっきまであんなに堂々と歌ってたのに恥ずかしそうにあっさりと挨拶しててキュンキュンしたでこれ。雅ちゃんの姫感、千奈美ちゃん熊井ちゃんのお調子者感と、茉麻とキャプテンの落ち着き払った感じもいつも通り。大人気のももちは 出番までにも大活躍だったけど、ここでも「みんなのアイドル ももちこと嗣永桃子です♡」と堂々と自己紹介。「ぱすぽ☆パッセンジャーのみなさーん、さくら学院の父兄のみなさーん」て呼びかけから最後「ハロプロの底力見せてやりましょう!」と ももち。好戦的な演出もバッチリ。でもなんとなくプレイだけで本人たちからはそんなに気負った雰囲気を感じなかったけど。
曲紹介では「夏にピッタリの胸キュンソングです」(的なこと)って言ってたっけ。

3. 愛のスキスキ指数 上昇中(『4th 愛のなんちゃら指数』収録)
初めて聴いたときに「ハロプロっぽい!」と思った曲。これも今回見れたらうれしいと思ってた曲なので大興奮。サビのところで両手を叩いてジャンプする人の塊がザッザッザッと揺れるのを見るのは壮観だった。

4. 付き合ってるのに片思い(15枚目のシングル。『5(FIVE)』収録)
やっぱりやってくれたこの曲は、初めて「これが Berryz工房ねぇ」と私が認識した曲。前奏のジャッジャ!ってとこでみんなが違うポーズしながら 3回繰り返すところでテンションが本日のMAXまでいった感じした。
楽しすぎてまわりが静かなのにフリコピしまくってたら熊井ちゃんがアホがおるなぁ〜みたいな感じでこっちに向かって手を振ってくれたので卒倒するかと思った。熊井ちゃん、大好きです。

5. CLAP!(『5(FIVE)』収録。夏焼雅徳永千奈美熊井友理奈
雅ちゃん(かっこよくて艶っぽい)、千奈美ちゃん(かわいくて中学生みたい)、熊井ちゃん(ねぇちょっと、本気で歌ってる?)それぞれの声質の違いがハッキリ分かる曲。なんだかみんなリラックスしてて楽しそうだったな。

6. 君の友達(『6th 雄叫びアルバム』収録)
まさかこの曲が来ると思ってなかったけど、めちゃめちゃかっこよかった!
ふつうに聴いたり動画見たりしてたけど、それより数段良くなってたの何?! かっこいいし切ないし気持ちいいしで鳥肌もんでした。
見てからずっと聴いてる。
セリフのとこかっこよかったよ、りしゃこ

7. ライバル(両A面シングル『青春バスガイド/ライバル』、『6th 雄叫びアルバム』収録)
ここでまたかわいくてきゃいきゃいした曲を持ってくるあたり、アレだな。
Berryz工房のこと知らなかった人もそろそろあったまってきたでしょうということで、カンタンにできるフリをみんなで一緒に、という感じでしょうか。
素っ頓狂なセリフパートがありつつ女の子のキラキラがいっぱい詰まってて楽しかった。

8. 本気ボンバー!!(23枚目のシングル『本気ボンバー!!』、『⑦Berryzタイムス』収録)
ここからラストスパート!という感じでまたかっこよく歌い上げ。一体感すごかった。

9. 一丁目ロック!(『⑦Berryzタイムス』収録)
「Wow wow wow」って声で会場揺れたで。Berryzというかハロプロというかの、明るすぎるハッピーすぎる曲でエンディング。かっこいいのにアホっぽい、不必要なまでに力強い。なんにしてもみんなすごく楽しそうだったし、見てるこっちもめちゃめちゃ楽しかった!

10. 超HAPPY SONGBerryz工房×℃-ute 2枚目のシングル)
もしやと思っていたけどここでスペシャルゲストの ℃-uteが PVと同じ真っ白ワンピースで登場!
矢島さんにまた会えた!これくらいで運命感じちゃうしあわせ体質。この日も非の打ち所のないかわいさでした、矢島さん。
しかしマイクがきちんと入っていなくて何人かの声が聴こえなかったりして、ちょっとトチッたみたいになってたの残念だったなせっかくの初披露だったのに。

ハロプロの人たちはステージで水を飲んだり汗を拭いたりしないと思ってたので、暗転してからだったけど Berryzのみんなが水飲んでるの見てなんだか新鮮だった(人間でした)。
歌い終わって暗転するとすぐに前髪を直してるりしゃこ、かわいかった。
調子者の千奈美ちゃんが客席に手を振って愛想を振りまいてたの見てまさに「永遠に中学生」じゃないのと思った。何度か手を振ってもらいました。本当にいい顔で笑うから、いいなぁっていつも思う。
まわりの人たちより頭ひとつ抜けてたせいか、熊井ちゃんとよく目が合って、何度か手を振ってもらった。右手に熊井ちゃんのリストバンドしてたので、熊井ちゃんに手を振るときは両手、他の人に振るときは左手だけで振りました(几帳面でいやらしい)。
付き合ってるのに片思い』のとき、体だけじゃなく顔芸込みで茉麻の踊りが完成してたのそばで見れてよかった。サビの「どんなに派手にしたってー」のところでほんとにいい顔してた(一緒に顔芸込みでやりました)。茉麻も手を振ってくれました。…結論として、千奈美ちゃん、熊井ちゃん茉麻と背が高い人の視線の先に私がいたということでしょうか。
キャプテンが自己紹介で「個性的なメンバーをまとめる…」と言ってるときに同行者がなぜか爆笑。これは『激動!アイドル10年史』に「ミソっかす」と書かれていたからですよ! 撤回してください! 佐紀ちゃんは私にとってはかっこいいキャプテンです。
雅ちゃんは、本当にかわいいしかっこいいし艶っぽいしで正統派エースじゃん! 彼女が中心に立って歌い出すとふっと空気が変わるの本当に圧巻だった。いわゆる「お姫様」ってこういうのなんじゃないかな、なんかよく分からないけど。姫にしたら股開いて踊っておてんばですが。
茉麻がげっそりしてたらどうしよう!と思っていたけど変わらず大きな背中で Berryzを支えてくれている感じがしたので安心しました。ちなみに同行者は個体識別したあとも茉麻を「お母さん」と呼ぶのをやめません。
ポップン全編を通して大活躍だった ももちは、いろんなムチャぶりに応えつつも、Berryzのステージではとびきりかわいくてかっこいい姿を見せてくれた。お決まりとしてわりと率先してブーイングする方だけど、ももちは私にとってはヒーローです。ほんとかっこいい。

りしゃこの歌っているときとそれ以外のときのギャップが相変わらずで、どんなに「お茶目」なことも「かっこいい」こともすべて「表現」として取り組んでるんだろうなーと思うと、なんだかそれはそれで笑いがこみ上げてくるものがある。笑かそうと思ってないのにおもしろいのが Berryzの好きなとこ。
これはりしゃこだけじゃなく全員について言えることだけど、ものすごいくだらないアホみたいな歌を大真面目な顔でかっこよく歌い上げてるところを見てると、不思議なズレを感じて笑ってしまう。
彼女たちにとって「表現」と「アイデンティティ」はハッキリと分かれてるもので、きっとひとりひとりどうやって「表現」(歌やダンス、ステージ)と向き合うかは微妙に違っている。「こういう曲を歌うのがBerryz」「こういう顔を見せるのがBerryz」「こういうことするのがBerryz」と、ひとつの分かりやすい枠の中に閉じ込めないで、むちゃくちゃな感じのままずっと続けてきてるのが、笑かそうと思ってないのにおもしろいって伝わり方をしてるのかな、私に。女の子のクルクル変わる表情を見ているみたいで、そのむちゃくちゃな感じがとても好きです。

本当言うと、『抱きしめて抱きしめて』『ヒロインになろうか!』『ああ、夜が明ける』的なものを前に出して攻めてくる感じだったらどうしようと思ってたんだけど、ちゃんと「かわいいアイドル」してて良かった。「なんかどえらいすごい感じ」を必要以上に出そうとして空回りしたら嫌だなとか、思ってたんだけどそんな心配一切なかったね。ごめんごめん。
今回のポップン出演者の中では Berryzなりの「かわいいアイドル」してるのが一番映えただろうから良かったなと思いました。
好戦的であって欲しいと思った人もいたかも知れないけど、変な気負いは彼女たちにはなさそうだったのも良かった。そういうポーズは一応してたけど。かわいい1番!のびのび2番!
これからもずっとのびのびかわいくいてください(ときどき、Gを感じない「真空」の中から出てきてみたらどうだろうって思うこともあるけど、これはまた別の話)。

ポップン終了後、会社の(ネギ)先輩夫婦と一緒に目黒で飲んでて気づいたら終電なくなってて、もう一杯飲もうかってまた飲んでたら気づいたら2時前になってた。だんだん声も出なくなってきてさすがにちょっと眠いかもと思ったけど、まだまだカラオケとか行けそうなテンションで、本当にアイドルは麻薬だなと思った。
入場してから約5時間ずっと立ちっぱなしで、ステージ始まって終わるまで4時間はずっと飛び跳ねて踊ってたのに、全然疲れ知らずで寝たら楽しい時間が終わってしまう!と寝るのももったいなかった。
本当にいい1日だった。

これからもアイドルのCDやDVD、書籍はタワーレコードで買います。

TOWER RECORDS Presents POP'n アイドル02〉
@ Zepp Tokyo 2012.6.23 セットリスト

【BABYMETAL】
1. ド・キ・ド・キ☆モーニング 〜 いいね! ※メドレー
2. イジメ、ダメ、ゼッタイ
3. ヘドバンギャー!!

【バニラビーンズ】
1. KIDS
2. LOVE&HATE
3. ノンセクション
4. チョコミントフレーバータイム
5. 東京は夜の七時

Negicco
1. アノソラヘ
2. ニュートリノ・ラヴ
3. あなたとPop With You!
4. トキメクMERMAID
5. 圧倒的なスタイル

さくら学院
1. FLY AWAY
2. School days [150BPM ver.] 
3. ベリシュビッッ
4. オトメゴコロ。
5. FRIENDS
6. Song for smiling
7. 夢に向かって

ぱすぽ☆
1. BREAK OUT!!
2. Pock☆Star
3. Next Flight
4. Pretty Lie
5. Go On A Highway
6. キス=スキ
7. じゃあね・・・
8. ViVi夏 
9. Let It Go!! 
10. 少女飛行
11. ウハエ!
12. LA LA LOVE TRAIN〜恋の片道切符
13. マテリアルGirl

Berryz工房
1. 世の中薔薇色
2. 友情 純情 oh 青春
3. 愛のスキスキ指数 上昇中
4. 付き合ってるのに片思い
5. CLAP!
6. 君の友達
7. ライバル
8. 本気ボンバー!!
9. 一丁目ロック!
10. 超HAPPY SONG (Berryz工房×℃-ute

http://tower.jp/article/news/2012/06/25/n07