ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive2012@神戸。

「縁だめし」の結果、なんとか友人たちの分も含めてうまくチケットが取れたのでまだまだ「縁」は続いてゆくんだと理解して ももクロに会いに行ってきました。



アリーナ席全体の 1/3くらいの位置。真ん中ブロックのちょうど真ん中くらいの席。
始まる前は「これはかなり近いなー」と思ったけれど、始まったら実物を見るのはなかなかむずかしかった。もう少し背が高ければ見られたのかも知れないけれど、ぱっと見 90パの人がサイリウムを持った腕を振り上げ興奮気味に肩までいからせると視界は遮られてしまって、実物はほとんど見えなかった。
中盤過ぎたくらいで見ている方も疲れてきたのか、だんだん視界が開けてきたのであらゆる隙間から実物を目で追いかけた。
ももクロはずっと肉眼で見てきたから、どこまでも肉眼で本人たちを見たいという気持ちが勝って、SSAももクリも横アリ大会でも本当のところロクに見えないのに豆粒をずっと見てたみたいなとこがあって、今回も同じことしてた。ほんと最近はロクに見えないんだけど、それでいいやって思ってるとこがある。
ビジョンを見ればいいじゃないと話もあるが、撮り方がうまくない…という思い込みからアレは見ない(ということに、私の中ではなっている)。

『オレンジノート』→『スターダストセレナーデ』→『コノウタ』の流れがやっぱ好きだったんだけど、盛り上がってたのはそのあたりでは自分たちだけって感じをひしひしと感じた。「オイオイうるさくてなー!」というのは今回もあったけれど、この流れの間は少し静かになってたので堪能できた。
周囲の盛り上がりで言うと『Chai Maxx』→『怪盗』→『ニッポン万歳』や『ココ☆ナツ』→『Z伝説』の流れの方が断然湧いてたかな。
セトリ的には、そういういろんな「物語」をすべてうまく回収しようという気持ちを感じて、過渡期だったものがひとつの完成形に近づいてるのかなーと感じた(大げさ)。てかまぁ、みんなが盛り上がれるようないいセトリだったんじゃないでしょうか。私みたいな感じの人も「疎外感を感じにくい」ようには配慮いただいていた気がしましたありがとうございました。
『スターダストセレナーデ』で、バックのビジョンにシャボン玉みたいな映像が流れてて去年のよみうりランドを思い出した。あのときは本当にステージからシャボン玉が噴射して、幻想的でせつない『スターダスト〜』が聴けたんだった。いい思い出。
『オレンジノート』で れにちゃんが「これは私の曲だから」みたいなことを言ってて「そうだよれにちゃん!大好きだよ!」と思った。『オレンジ〜』歌ってるときのみんなの笑顔は最高でした(あ、見ないと言いながらビジョン見てる!)。花いちもんめのとこでみんながステージから下りて行ってしまったので、久しぶりに見られると思ってたから少し残念だった(さらにこの曲のときに残念なこともあったみたい)。
『Z伝説』なしで終わっていくのかなと思っていたけれど、一番盛り上がるとこに持ってこられる曲に育っていただけでした。なるほど。
ラストの『走れ!』では小さいセンターステージでみんなサイリウムを振ってました。横アリでは遠すぎて彼女たちが振るサイリウム見えなかったけど、今回は近かったので見えました。

『事務所にもっと推され隊』→『シングルベッドはせまいのです』→『だってあーりんなんだもーん☆』は かわいかった!のひとこと。
あーりんがスクリーンの上で歌ってたの、おもしろくて盛り上がったなー。変わるわよ〜♪のあと、通常なら色っぽい衣装チェンジのあるはずのところで(下りるために)あーりんの姿が見えなくなったところ、ステージでは ももたまいが 3歳児のエロスを表現。あの「おむつがまだはずれてない」感やっぱいいわー!
他にもなんの曲だったか忘れたけど前半のZ曲のどれかで、ドアの中に入って破れた隙間から艶めかしいんだか具合悪いんだかみたいな顔をして歌うってのがあったんだけど、「演出」の(一応)狙ってるであろうところとの不思議なズレがやっぱりおもしろかった。

でも、何度も何度も「バカになれ!」と大好きな ももクロたちから言われたけれど、そもそも頭のネジをはずして行くのを忘れていたので今ひとつ楽しめなかったところも多かったのは正直なところ。ネジはずしてれば揺さぶられても大丈夫だったのかも知れないけど、がっちり脳みそ固定してたもんだから強く揺さぶられてとても疲れた。
前情報をあまり集めてなかったので、あそこまで客席に下りてきたりスタンド席に出現したりするんだと思って「相変わらずサービス精神旺盛!」と驚いた。
ももクロがハーフタイム・ショーに出てた K-1を見に行ったとき、みんな自分の席にずっといるってワケじゃなくて、選手が出てくるとどんどん席から離れてそばまで行って触ったり写真を撮ったりして盛り上がってたのを思い出して、ああいうのがしたかったの?とあとから思った。
メンバーがそば(と言っても遠いよ)に来るたびにぐわーっと人の塊が動いていくのに引いた。最初は「とりあえずそばに行きたい!」って気持ちは分かるからそういうもんかなと思ってたけど、何度か繰り返されるうちに明らかに「ひと目そばで見たい!」ってより「触りたい!」って感じのテンションで周囲が熱を帯びてきたのを感じた。変な熱。「どっちの通路だ?こっちか?!それともこっちか?!」となった挙句、思ってなかった方に夏菜子ちゃんが通ってそれを追いかけようとして他の人も巻き込んでズッコケてる人とかもいたしな(あぶないです落ち着いてください迷惑です)。

いろんなところで言われているように通路は人がすれ違えるって程度の狭いもので、そこをメンバーがまるで逃げるように走っていく。見えた範囲ではかろうじて夏菜子ちゃんだけは前を見ながら走ってるって感じはあったけど、他のメンバーは頭をかがめて顔や頭をガードするようにして走って行った。そうしないと本当にゾンビのように伸びてくる手に(心理的にも物理的にも)阻まれて、前に進めなかったんだろうな。
でもまぁ、たぶん人は逃げられると追いたくなる。気持ちが昂っているのに逃げられると触りたくなる…ということなのかなと思った。もちろん痴漢とかでよく言われる、ちょっと手を伸ばせば取れてしまう八百屋の軒下に並んでるからといって盗んでいいワケじゃないって(当たり前の)話と同じで、近くにいるからと言って触っていいワケじゃない。

それでも、心理的にとても近い存在のように感じている相手がそばに来たのに逃げるように目の前を去ってしまう、触るのが目的じゃなくても「行かないで!」と思ってつい手が伸びてしまう、みんなが触ってるから相撲取りを触るような感覚でちょっとハイタッチくらいしたい、みんなしてるんだから自分もしたい、そばで見れることなんて早々あることじゃないから触っておきたい、さっきは触れなかったから次来たら絶対触りたい、来たから触りに行かないと!
…みたいなことになるのも想像できる範囲ではある。

しかも、通路は狭くて、会場は広い。
広い会場を曲の間奏の間に回りきってステージに帰ってこないといけない。そのためにはわりと全速力で走らなければならない。だから走る。
今回の神戸ワールド記念ホールは、他のホールと違って大きかった。もしそれを考慮に入れてたら、間奏は少し長く作り変えただろうけどまぁしてなかったのかな(未確認)。だから全速力で走った、あの狭い通路を。
もう少し余裕があって、少し立ち止まって手でも振ってくれたらまた、違ったのかなと思う。「目が合った!」とか「手を振ってくれた!」とか「そばでよく見たらやっぱりかわいかった!」とかあれば、「触ってやろう!」(あんま意識はしてなかったと思うけど)とはならなかった人も多かったのかなと思う。
別に触った人を擁護したいワケでもしょうがなかったと言いたいワケではない、でも「これまで誰もやらなかったようなことをやる」んだったらそれくらいのこと考えとけよと思うだけ。

「昔の現場は良かった」と言う人もいるかもしれないけど それは「ヤバい人はヤバい。そのヤバい人はあの人」とみんな分かっていただけのことで、やっぱりやっちゃいけないことやっちゃう人はいたし、母数が増えればそういう人も増えるし環境が変わればやっちゃいけないこと分かってるのにやっちゃう人も増える。もちろんそれと同じ数だけちゃんとした人も増えてる計算にはなるけれど。
「おもしろい演出」とか建前上「誰もやったことない」とかも必要だとは思うけれど、「頭のネジはずしてバカになれ」と煽るならバカ(や いつもはバカじゃないと思ってるのにハメをはずしちゃうバカ)をさばけるようにしといてくださいねほんとに。

途中 MCで彼女たち自身が会場がどんどん大きくなって人気者になってる自分たちのことについて話して、「2、3年後もこんなふうにしてられるか」みたいなことを言っていたのが印象的だった。これまで順調に会場が大きくなって来てくれる人が増えて…となるたびに「夢みたい」とか「すごくうれしい」って言ったり涙したりというのをこれまで見てきたけれど、「今日のこの景色はもうだいたい見たことがあるやつみたいなもんなんだなー」と思うと感慨深かった。と同時に目標を達成していくことと達成感以外のものを見つけなきゃいけなくなることについていろいろ思わないでもなかった。
とは言え、あとで見た「ゆび祭り」の動画では指原さんに「こんなアイドルを目指したいっていう理想などありますか?」と聞かれて「やっぱり常に最先端をいくアイドルを目指したい」と答えてたから、まだまだアレなんだろうけど(最先端ってなんだろうね)。

あ、そうだ。肩組みもあったんだった。「そろそろ疲れてませんかー?ストレッチしましょうね」の流れで。周囲の人たちは私たちを除いてみんな知らない人とも肩を組んでいる様子でしたSUGEEEEEE!

いろいろあったけど、ももクロのみんなはとてもかわいかったし楽しい時間もあった。ツアーの最後 西武ドームでもう一度会える。
まだ「縁」を自分で断ち切るには決定打が足りない(もう決定打が何か分からなくなって麻痺している可能性も)。もう結局最後まで(最後っていつ?どうなったら?)見続けるのかなと思うところもある。もちろん、以前とは優先順位は変わったし、今何があってもどうしてもお金と時間と労力をかけまくってでも駆けつけたい現場ではなくなったところはあるけれど、それでもこれからも「縁だめし」としてチケットは取りに行こうとまだ性懲りもなく思っています。

2、3年後、みんなが見る景色がたとえまた変わったとしても、まだがんばって歌って踊ってたら、会いに行くよ。でも、もしかしたらもうこうしてひとつのところに人が集まらなくてもみんなの仕事は絶えない、みたいなそういう仕事をしているかも知れませんね。その時はきっと、テレビの前で応援してると思います。
とにかく思うのは、心身ともに健康で元気でいて欲しいということです。大好きですありがとう。

ももいろクローバーももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive2012
2012年7月14日(土) @神戸ワールド記念ホール

1. overture
2. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
3. PUSH
4. ピンキージョーンズ
5. CONTRADICTION
6. DNA狂詩曲
7. BIONIC CHERRY
8. LOST CHILD
9. みてみて☆こっちっち
10. ワニとシャンプー
11. 事務所にもっと推され隊 / 事務所に推され隊(有安杏果 & 高城れに)
12. シングルベッドはせまいのです / ももたまい(百田夏菜子玉井詩織)
13. だってあーりんなんだもーん☆ / 佐々木彩夏
14. Chai Maxx
15. 行くぜっ!怪盗少女
16. ももクロのニッポン万歳!
17. オレンジノート
18. スターダストセレナーデ
19. コノウタ

<アンコール>
20. Z女戦争
21. ココ☆ナツ
22. Z伝説〜終わりなき革命〜
23. 走れ!