ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive2012@西武ドーム。

友人と一緒に申し込んで行くつもりだった私ともう一人のがはずれ、別の友人が申し込んでおいてくれたチケットで西武ドームまでももクロに会いに行ってきた。

チケット取ってくれた友人に感謝!


開演時間ギリギリに到着して慌てて撮った写真。これが西武ドームだ!(わかりにく)。
開放型のドーム、屋根はあるけれどほとんど野外。夕方とは言え、やっぱり暑い。それでも時間を経て少しずつ涼しくなっていくのを感じた。

わりとまだ「縁」を自分で手繰り寄せようとしているくらいには期待してた。だって、ドームだよ。素直にドームに立つみんなを見たかったんだよな。

東京駅の人身事故で新宿から山手線に乗ってすぐに停車。運転再開の目処は立たないのアナウンスに瞬間的に判断して、新大久保から大久保まで歩いてJRで新宿まで戻って埼京線で池袋に行って…と、会場に着く前から結構消耗する展開。それでも山手線の遅れに伴い、15分ほど押して開演ということで席についてちょっとゆっくりするくらいの時間もあって助かった。たまにはきちんとしたはからいをしてくれるんですね、ありがとうございました。

なんだ、あの、電光掲示板みたいな点数とか表示するやつ、あれに背を向けるような形でステージを見る席でした(野球よく分からない)。やぐらの上みたいな小さいステージへ向かう花道の真ん中あたりすぐのところ。前から言うと2ブロック最前で、パーソナル・スペースたっぷりのベストな環境。あちらこちらから噴射されてくる水がかぶらないギリギリの位置。完璧なポジション!

ある程度いろんな覚悟をして臨んでいたので、全体を通していろいろあったけど楽しめたんじゃないかなと思った。いろんな覚悟っていうのはたとえば、「自分の好きな曲だけが歌われない」とか「サイリウムをぶつけあう『交尾』ばっかに精を出してももクロちゃんを見ない(ように感じられる)人に囲まれる」とか「MC中に言葉に詰まるももクロちゃんたちを見て『がんばれー!』と声を振り絞る人に囲まれる」とか「必要ない(と思える、感じられる)演出でももクロちゃんが全然見えない」とか「ももクロちゃんが出てる時間よりそれ以外の人が出てる時間の方が(自らの体感的に)長い」とか。これまでのいろんな現場で遭遇した好ましくない状況すべてを一応想定していたから、それらはすべて「雑音」と瞬時に判断してミュートすることができた。心の準備って大事。

近くにあった やぐらの上みたいな小さいステージで『ミライボウル』と『怪盗』を歌ってくれたのがうれしかった。私信と受け止めました。
ミライボウル』の途中で花道の上のベルトコンベアみたいなのに乗って移動していくとき、手を振ったら夏菜子ちゃんが眼球を動かして応えてくれた。ってそれくらい思い込めるくらいに近かった。
なんの曲だったか忘れたけどクレーンの上にあがって歌ってたとき、私のそばはあーりん、ちょっと離れたところにれにちゃん。れにちゃんの方に向かって同行者と一緒にジャンプしながら手を振ったら私たちに向かって手を振ってくれた(と信じる今ここにある狂気)。周りの人はみんなあーりんの方向いてたので、確実だと思うのですが(とりあえず狂気)。

今回の演出や選曲を見てて、もしかしたら少しメンバーの意見も反映されてるのかなと思った。神戸で嫌なことがあって、それが契機になって話し合いが行われたのかな、とかね、思った。「みんなの近くに行きたい」と思う彼女たちの気持ちをどこまでどういう形で実現するか、大人と一緒になって考えてくれたんじゃないかなと。
夏菜子ちゃんをはじめ、みんながMCで「どうやったら遠くのお客さんまで楽しんでもらえるか考えた」って言ってたっていうのもある。それより何より、自分みたいなのが疎外感をあまり感じずに済んだのはみんなの意見が入ってたからなのかなと都合よく理解している。演出がついてショーアップされるようになってずっと、「なんだかなぁ」みたいな気持ちばかりが膨れがあってたけど、今回のツアーはそうでもなかった。もちろん、自分で心の準備をしてたっていうのもあるとは思うけど、れにちゃんが「『オレンジノート』は私の歌」って神戸で言ってた言葉は本当に彼女が思ってることだろうし、今回の西武ドームでも『オレンジノート』のくだりでは、れにちゃんが率先して引っ張ってた。
そういう本当に彼女たちが思っている言葉がいくつも聞けたから、西武ドーム行ってほんとに良かった。
本当に不思議なんだけど、ドームが一番「近い」って思った。「距離なんか関係ない」とは言わないし物理的な距離はできれば詰めたいけれど、それが無理だと思って半ば諦めて以降では、一番「近い」と思った。それは彼女たちの気遣いがあったからなのかなと感じて、とてもいいライブだったんじゃないかなと思い返してる。

こんなに大きなところで、初めてやるドームで、というのが不思議だけど、「私が知っているももクロ」みたいな MCをしてたのが印象的だった。
サービスたっぷりのショーのための言葉じゃなくて、彼女たちの、拙いけれどだからなんだって感じの言葉が聞けた気がしたんだよな。具体的にこのMCが、とかいうんじゃなくてもんやりと感じた空気みたいなものだから説明するのむずかしいけど。

「私が知ってるももクロ」感が強かったからか『キミとセカイ』を久しぶりに聴けたからか、どちらとも関係ないのか分からないけど、西武ドームはやたらとあかりんの不在を感じた。って、もう「脱退」してどんだけ経ってんだよって感じだけど、あの日は確実に「もうあかりんいないんだなぁ」って何回も何回も思ってしまった。で、降ってきたテープを見たら裏面が青いやつがあって、あーーーと過剰に反応してしまったんだけど。


西武ドームで降ってきたテープ。赤、緑、黄、紫、そして青。

まぁ結局希望をいっぱい込めていろいろ考えてみたけど、近かったものが遠くなって、遠いまま変わらないと分かって少しだけ諦めて、自分自身そこからどうやって楽しむかを考えたら距離が少し近くなった、みたいなことなのかな。あくまで気持ちの問題で主観的なことだけど。
少しずつ距離が遠くなっていくのを見ているその過程のは本当に寂しかったし、「みんなの夢に近づきますように」って思いながらも、ときどき素直にそう思えないこともあった。
でも今は、この距離でもまだ楽しめるような気がしてる。

ここまできたらあとは紅白だけなので、2012年のうちにそれを達成して欲しいな。
今日も祈ります。みんなの夢が叶いますように。

ももいろクローバーZももクロ夏のバカ騒ぎSummer Dive 2012 Tour 〜最終戦〜 8.5 西武ドーム大会」
2012年8月5日(日)@西武ドーム
セットリスト

オープニングゲスト:吉田兄弟
01. ワニとシャンプー
02. PUSH
03. Z女戦争
04. DNA狂詩曲
05. CONTRADICTION
06. D'の純情
07. キミノアト
08. ミライボウル
09. もリフだョ!全員集合 / もリフ
10. 天手力男
11. キミとセカイ
12. BIONIC CHERRY
13. ニッポン笑顔百景 / 桃黒亭一門
14. ピンキージョーンズ
15. 労働讃歌
16. Chai Maxx
17. サンタさん
18. 行くぜっ!怪盗少女
19. スターダストセレナーデ
20. ココ☆ナツ
21. ももクロのニッポン万歳!
22. コノウタ
<アンコール>
23. 走れ!
24. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
25. オレンジノート
26. あの空へ向かって